◆姫路で市民団体発足 「播磨陰陽師」で町おこしを

安倍晴明のライバル蘆屋道満ら再評価 
陰陽師に関する資料を整える寺前さん(姫路市のイーグレひめじで)
 平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明(あべのせいめい)のライバルで、播磨出身とされる蘆屋道満(あしやどうまん)ら「播磨陰陽師」を再評価し、町おこしにつなげようという市民団体が姫路市に発足した。初めてのイベント「風水都市・姫路と播磨陰陽師展」が、同市本町のイーグレひめじ市民プラザで開かれている。二十七日まで。

 「風水都市・姫路と播磨陰陽師を復興する会」(寺前高明会長)。「他都市をまねたようなイベントではなく、姫路の歴史や自然にちなんだ町おこしを」と、村上天皇らに仕えた晴明ら「朝廷陰陽師」に対抗できる勢力を誇ったとされる道満ら播磨陰陽師に注目し、昨年に二十一人で立ち上げた。

 陰陽道は中国の陰陽五行説に基づき天文や占いを扱う術。朝廷陰陽師は朝廷に属する「公務員」として、竹を削って作る細い棒の「ぜい竹」などを用いて物事の吉凶を占った。

 同展では、陰陽道の歴史や佐用町にある道満塚などをパネルや写真など約百三十点で紹介。陰陽道から生まれ、太陽の出没位置や山河から住居などを配置する風水思想を紹介するコーナーでは、北に広嶺山、東西に市川と夢前川がある姫路を「風水都市」と位置付け、解説している。

 十六日午後三時からは陰陽師を研究している田中久夫・神戸女子大教授の講演、十三、二十、二十七各日には陰陽思想が影響したとみられるおもちゃのポッペンの絵付け体験も。問い合わせは市民プラザ(0792・87・0830)へ。


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